6:13

6:10

<ルート図&断面図へ>
100722~23 谷川岳〜万太郎山

連日猛暑に次ぐ猛暑が続いている。

 谷川岳の西に連なる稜線オジカ沢の頭から始まって小障子、大障子の頭、万太郎山そして仙の倉山、平標山へと続く雄大な山波は我々山好きの者にとってはたまらない魅力を秘めている。

 いつかは歩いてみたいとかなり前から谷川岳に訪れるたびに思って居たのだが、今回はその約半分の行程だが私とほぼ同じような志を山友のMさんが持って居られる事を知り一緒に歩く事になった。

 行程としては土合の駅前に駐車して岩剛新道から西黒尾根に出て谷川岳、そして肩の小屋に一泊して万太郎山への稜線歩き・・・下山は呉策新道を土樽駅に下りて上越線で土合駅にもどる・・・そんな計画を前もってメールで話し合っていた。

 川越の自宅前を早朝5:20頃Mさんの車で出発、関越道を水上まで・・・そして途中コンビニで弁当を調達して清水街道(291号線)から土合駅前の駐車場に到着したのは7:05ごろであった。

 実乗車時間2時間弱で実に順調な 走行でした。

大障子の頭 越しに万太郎山が・・・
残念な事にそのてっぺんは雲に隠れている
そこから右へと下るギザギザの尾根を土樽へ下ります。

土合駅前駐車場

7:08

岩剛新道登山口

8:11

 身支度を整えて車道にそって歩いていく、途中で旧道と新道との分岐を右折して湯檜曽川沿いの新道を行く。
 暫く歩いた後道が狭くなる辺りに案内版があってそこを左折して登っていく、割りと急な道で汗が吹き出てくるが頑張って登ると車道に出た。
 ここは右折して少し歩くとマチガ沢出会いに着いた。
 ここの少し手前に標識があってここが岩剛新道登山口だ。

 最近は谷川岳に来る事はあっても下から登る事は全くなくて、いつもケーブルを利用してしまうが今日は久しぶりに(40年ぶりぐらいになるだろうか)下からの歩きになる。
 その山歩きに対する期待がある反面 体力的な不安がないか・・・? といわれれば 無い とは言えず 
期待と不安の入り混じった複雑な心境だ。

 スタート時点ではまだ涼しかったがこの辺まで来ると徐々に暑くなってきて既に汗をびっしょりとかいている。

 最初のうちは樹林帯の登りで傾斜もゆるめだが徐々に傾斜もきつくなり、上部に来るとマチガ沢も眺められたり高山植物の花も見られようになってきた。

 道は刈り払いがされているようで歩きやすくはなっている。
 

岩剛新道上部からのマチガ沢

岩剛新道上部からの東尾根

9:01

9:54

ラクダのコル

西黒尾根の歩きあちちあちっ

氷河跡

ざんげ岩

肩の広場の案内標識

トマの耳

13:07

13:00

12:35

12:25

10:36

11:30

 暫くの間鎖に助けられて上がって行くと、突然展望が開けて西黒尾根に飛び出した。
 ラクダのコル と呼ばれている場所でこれからは展望の開けた稜線歩きとなる反面、太陽が直接その輻射熱を放射してくるので暑い事といったら無い。
 時折弱い風でも良いから少し吹いてくれると この上も無く有難く感じられる。

 郷ひろみではないが 「あちちあちっ」 と破れかぶれに歌いたくなるような・・・そんな気分だ。

 汗を拭きながらゆっくりと登る。
 何よりも怖いのは熱中症なのでこまめに水分補給をしながら・・・ゆっくり、ゆっくり・・・
 スポーツタオルが汗を吸い込んで重たくなる。
絞ると汗がジャ〜ッとこぼれるほどの汗の量だ。
 コースタイムよりも何よりも「熱中症にならないように・・・」その事しか頭に無かった。
 そのために水のみ休憩はある程度汗が引くまで休んでこまめにとる事にした。

 そんな感じで登って行くとやがてのっぺりとした岩場の氷河跡を過ぎ、ざんげ岩で昼食にした。
 握り飯3個買ってきたのだがどうも食欲が沸かず1個だけ食べて後はバナナと魚肉ソーセージを食べた。

 食事休憩の間下から上がってきたガスがあっという間に太陽を隠してしまった。
 そのせいと標高が上がったせいもあるのだろうが、涼しくなってきた。

 そうして少し登ると肩の広場の案内標識が小さくうっすらと見えてきた。
 「あそこまで行けば今日の登りは終わったようなものだ」 とホッと一息つく。

 いつもそうなのだがその標識が女神の十字架のように有難く感じるのは私だけなのだろうか?、ふとそう思った。
 間もなく到着したトマの耳で記念撮影をして今日の宿泊場所の肩の小屋へと向かった。
 小屋へつく頃は当たりはすっかりミルク状の濃い霧に覆われて展望はほとんど無くなっていた。

肩の小屋

西黒尾根に咲いていた花々

13:20

 小屋に着くとご主人の馬場さんが快く向かえてくれた。
 そして直ぐに正面にあるケースの中にあるビールが目に付いたので早速購入すると喉を鳴らして飲んだ、スーパードライ350ccが500円だった。

 そのご主人は元谷川岳警備隊の隊長をなさっておられたと聞いているが、さすがに山男らしくとても感じのよい人だった。

 「コーヒー飲むかい・・・」といって暖かいコーヒーを入れてくれて「貰いものなんだけどとうもろこし食べるかい
といって焼きとうもろこしも出してくれた。

 その何気ない心遣いが心に沁みた。

それから夕食の6:30まではかなり時間があるので、ザックを置いてオキの耳付近まで散策に行った。
 相変わらず天気は良くなくて展望は全くといって良いほど無い。
花の写真を撮ったりして暫く時間をつぶしてから小屋に戻った。
今日の停まりは私達二人だけだという事で約10畳ほどの部屋に二人で寝る事になった。
 贅沢なはなしである。
(実際はあとで宿泊客がひとグループあったが・・・他の部屋)
 料金は1泊2食&明日の弁当付で、7600円だった。

夕食・うんまかった〜

部屋の様子

<1日目7月22日(木)>
<2日目7月23日(金)>

歩き始め

:5:30

少しずつ少しずつ・・・

5:38

 ここの朝食は早くて4:30から食べられる、山での行動は早いに越した事はないのでとても有難い。

 今日の天気も相変わらずミルクのような濃い霧でほとんど見えない状態であったが、風があったのでその風が霧を吹き飛ばしてくれるのでは〜と期待していたら案の定少しずつ・・・少しずつ霧が晴れてきて山波も徐々に見えるようになって来た。
山波の写真4枚はクリックで拡大します

 

6:21

6:21

6:50

オジカ沢の頭

大障子避難小屋が見えた

オジカ避難小屋

来た道を振り返る

大障子避難小屋

 谷川岳を後にして間もなく中ゴー尾根分岐を過ぎて、笹原の中を行く。

 こちら側(西側)は東面と比べて刈り払いがあまり行われていないようで、その分高山植物が道にせり出しているのでストックをつく場所に注意しながらなるべく植物を傷つけないように歩いた。


 痩せ尾根で切り立ったオジカ沢の頭付近の岩場を慎重に通過していく。
頂上直下にはかまぼこ型のオジカ避難小屋があった。

 なだらかな笹原の斜面を小障子の頭を目指して歩いた。小障子の頭からはこれから登る万太郎山が大障子の頭の向こうにみえている。
 そしてその右方向にこれから下る岩峰群が土樽方面へと伸びているのが見えた。




 さらに大障子の頭と歩いて行くがこの辺で少し風が強くなったので、大障子避難小屋の脇で風をよけながら休憩した。

 
各山の写真(7枚)クリックで拡大します

 来た道を振り返ると綺麗な山波がきらきらと光って谷川岳へと続いていた。
 

大障子の頭へ

万太郎山が・・・

呉策新道分岐
万太郎山山頂
1954m

ニッコウキスゲの大群落

8:06

7:47

8:24

8:33

8:03

7:07

7:03

9:56

9:15

2日目 7/23 7:47

9:52

 大障子避難小屋で約20分休憩後出発なだらかな笹薮の道を大障子の頭を目指していくがこの頃からある失敗にきずいた。それは道にはみ出した笹薮に含まれた朝露が靴の中に入って、中がびしょぬれになってしまったことだ。スパッツを持っているのに着けなかったからだ。
 グショグショで気持ち悪いったら無い・・・これには大いに反省した。

 そして日光キスゲの大群落の場所で小休止してから間もなく呉作新道分岐についた。
 ここからは万太郎山山頂は近い・・・しかしついた時は既にガスがいっぱいで展望はゼロ・なぁ〜んにも見えない。
 360度の展望のはずなのだが全くもったいない話だ。

 せっかくなのでここで記念写真をとり少し休憩してから先ほどの呉作新道への分岐へ戻り、ここから左折して土樽駅へ向かって下りていく。

 道はかなり急坂でひとがあまり歩いていないようでクサが道にはみ出していて歩きにくい、。
 踏み下ろすべき足のスタンスが見えないのでストックでクサを避けて、足場を確認してからで無いと足が下ろせない。そうしないとぬれた岩に足が滑って危険だからだ。
 時間はかかるが安全を第一にそんな歩き方で行くしかなかった。
 そうして暫く下ってから適当なピークの上でヒルメシにした。
 Mさんがコンロでコーヒーを沸かしてくれた。濃い目の薫り高いコーヒーがとっても美味しくてなんだか生き帰ったような気持ちになった。

 しかしこれからが本当の暑さとの戦いで標高が低くなるに連れて、その蒸し暑さは激しくなって何度も何度もスポーツタオルをジャ〜っと絞りながらの歩きになった。

 その長い事・・・といったら無い、幾ら歩いても変化の無い歩きが続く。

 そうしてようやく車道に出会い、左に行くと間もなく川があってそのフェンスを越えて、川に下りた。
 そして顔を洗い喉を潤してやっとゾンビの如く甦る事が出来たが、小屋で分けてもらった2Lの水は既に底をつく寸前だった。
 そしてまた暫くの車道歩きのあとやっと土樽駅に着いた。

 ラッキーな事に15:00前に着けてよかった。
何故なら15:21の電車を逃したらあと3時間も電車がなかったからだ。

  

14:56

土樽駅

11:32

ヒルメシのコーヒー

 そしてもう一つおまけのエピソードがある。
 土樽は無人駅なので切符を売る所が無い。
土合もまた無人駅なのでどうやって料金を払うのか二人とも分からず、「乗車すれば車掌が何とかしてくれるだろう」と思って乗車したが、それも無くって土合駅に着いてしまった。
 料金を払う場所を探したがそれも無くて、奥の休憩所に胸にバッジをつけた人がいたので、てっきりそのひとが駅から委嘱されている人か・・・と思ってその人に払おうとしたらそのひとはそうじゃなくって、近くに止めてあるバスの運転手で、ただ単にここで休憩していただけだったようだ。

 ここで一言だけ言っておきたい。
「私達は決して無賃乗車をしたかったわけではないし230円払う意思は強く持っていたのだ」 という事を。
 だけどホントはどうしたらいいの・・・?おせ〜て?。

 今回のまとめ
 7/22一日目
川越発5:20−土合駅前駐車場7:08
駐車場8:20−岩剛新道登山口8:11−ラクダのコル10:36−ざんげ岩12:35ー山頂(トマの耳)13:07
総行動時間4:47

 7/23二日目
肩の小屋5:30−オジカ避難小屋7:07−大障子避難小屋8:06−大障子の頭8:47−呉策新道分岐9:52−万太郎山9:56−オオベタテノ頭11:32−土樽駅14:56
土樽駅発15:21ー土合駅着15:31
総行動時間9:26 1日目+2日目=4:47+9:26=14:13でした。

 前々から歩きたいと思っていた谷川岳の西側の山波をその半分ではあるが、歩くことができて良かった。
 数十年ぶりの西黒尾根の登りも体験できたし、新しくなった肩の小屋の宿泊体験も出来たし、おいしいビールも飲んだ。

 いつかまた残りの部分(千の倉〜平標山)も歩いて見たいと思うが、今度計画する時は絶対に暑い時期は避けて、春か秋の涼しくて快適な季節に訪れてみたい。
 またコースも一考を要するだろう、今回の逆コースも視野にいれて考えてみよう。
 そして今回は暑い時期で苦労はしたが、その分様々な花も見られたし霧の晴れ間を縫って山波の絶景を眺める事が出来たのが何よりだと思った。
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